可能な限り軒は深く

外観の好みによりますが、当社で得意とする現代和風(和モダン)の外観デザインにおいては大きな特徴となります。

  

一般的には軒の出450~600mm程度の住宅が多く見受けられますが、このような外観をつくる場合、当社では軒の出1,365mmと基本とし、プランによっては軒の出1,820mm、2,275mmに及ぶ部分が出てくる事もあります。軒を深くする事でドッシリと安定感のある、和の風情を醸し出し易くなります。

上記は見た目の特徴ですが、その他にも下記の機能的なメリットがあります。

・夏の日射を遮る→省エネ効果

軒が深いと夏の厳しい日差しを遮断し、室内の温度上昇を抑制する事ができます。日本は四季のある地域。暑い夏には室内への日射の侵入を極力避け、逆に寒い冬には積極的に日射を取り込みたいところです。軒の出寸法とその高さ(軒高)、それと緯度(太陽高度)によるため一概には言えませんが、上から照り付ける夏の厳しい日射は深い軒で遮る一方、太陽が低い冬は横からの日射が得られます。ごく原始的でアナログな手法ですが、理にかなった省エネ手法の一つです。

・外壁に雨が掛からない→外壁が長持ち→質感のある、風合いの良い外装材が使用できる

軒の出を1,365mmまで出すと、よほど吹き込まない限り、基本的には外壁に雨が掛かりません(2階建てでも)。外壁やサッシ周りからの雨漏りのリスクを回避できるうえ、外壁を美しいまま保つ事が出来ます。昨今は光触媒機能の付いた、メンテナンス要らずと謳ったサイディング等が出回っていますが、所詮サイディングはサイディング。塗り壁調や木目調、タイル張り調など様々なデザインも用意されていますが、あくまでも〇〇”調”であって本物ではなく、どうしても質感や風合いを比べると本物には敵いません。面格子の類にしても木目”調”のアルミ格子より、やはり天然木の格子を採用したいところです(風合いはもちろんコスト的にも有利)。往々にして、質感の良い塗り壁や吹付塗装、風合いの良い天然木を外部に使用すると汚れや劣化が激しいものですが、その一番の要因は雨水に晒されるためです。雨水以外にも日射や風(ホコリ)等の要因もあるため、メンテナンス不要とまでは言い切れませんが、それでも雨水に晒されないだけで断然長持ちします。そもそも、一切メンテナンスが要らない家なんてありません。200年住宅や長期優良住宅、ヨーロッパにおける3世代住宅にしたって、あくまでも定期的なメンテナンスが前提となっています。そうしてメンテナンスを加える事で建物は深みを増し、我が家への愛着も増していくものです。可能な限り軒を深くし、質感・風合いの良い外観デザインにしては如何でしょうか。

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