子ども部屋は最小限に

様々な家庭状況があると思いますし、「絶対こうあるべき」と強制するものではありませんが、個人的には”子ども部屋”は最小限にまとめたいところです。

私が高校3年生の時に、両親が実家を建替えました。入居したのは秋。私には二つ下の弟がおりますが、それまで”自分の部屋”というのは無く、カーテンの間仕切りを挟んで私と弟それぞれの勉強机、それと2段ベッドが置かれた6畳間を二人で使用していました。そのため”自分の部屋”というのに憧れがあったのは確かです。建替えに際し、それぞれ6畳+クローゼットの、念願の”自分の部屋”をつくってもらえる事となり、私も弟も嬉しかったのは言うまでもありません。壁紙とカーテンは自分で選んだ記憶があります。しかしその念願の”自分の部屋”のその後や如何に・・・。

秋に入居し、その後受験に失敗して1年浪人しましたが、大学進学を機に都内での一人暮らしに。そうなると基本的に実家へ帰るのは選挙がある時(住民票は実家のままだったため。ちなみに、”せっかく与えられている権利なのだから”との父の教育の元、私はどんな選挙でも一度も投票を欠かした事がありません)と盆、正月のみ。大学を卒業し、就職を機に一度実家へ帰ってきましたが、毎日深夜に帰ってきては風呂に入って寝るだけ。就職して3年目には同棲(~結婚)を機にアパート暮らしへ。その後転勤や転職に伴い何件かのアパートを渡り歩き、長男ですが最終的には土地を購入して自分の家を建てています。念願の”自分の部屋”でしたが、実際に子ども部屋らしい使い方をしていたのは入居した高3秋~浪人の1年数か月のみ。残念ながら現在は、無くても困らない物が積んである物置となってしまっています。そしてそれは弟の部屋も同じ。やはり都内の大学へ進学し、そのまま都内で就職・結婚したので帰ってくるのは盆・正月のみ。しかも泊まっていく事もありません。あくまでも”結果として”ですが、私の実家には不要な(6畳+クローゼット)×2=14帖もの、”今は”無くても良いスペースがある事になります。

本格的に”子ども部屋”が必要な時期は限られており、だいたい小学校高学年~高校生くらいまでではないでしょうか。また、一口に子ども部屋と言っても、その時期によって求められる内容は変わっていきます。お子さんがまだ未就学の小さな子なら、開放的な”遊び部屋”とでもいうべきでしょうか。そのお子さんが成長し、またはお子さんが増えたら、間仕切りを入れてそれぞれ専用のスペースを設けてあげれば良い。では本格的に”子ども部屋”が必要となる時期(小学校高学年~高校生くらい)には最低限どのくらいのスペースがあれば良いか。勉強したり、何か作業する机が置けて、ベッドが置けて、その他1帖分もクローゼットがあれば十分ではないでしょうか。だとすれば4畳半もあれば十分なのです。そしてそれ以降、大学生や社会人となれば、往々にしてほとんど家に寄り付かない、もしくは寝に帰るだけの”成人の下宿部屋”と化してしまうものです。そう考えると、”子ども部屋”は”最低限の寝室”と考えれば良いのではないでしょうか。

また、”子ども部屋”とはいうものの、実態は親が与えた勉強用独房、逆に子どもも親からの逃避部屋となってしまっているケースもあるようです。必要な時に一人になれるスペースさえあれば、住まいとは、はたまた家族とはもっとオープンであるべきなのではないかと思います。

とは言っても、最初から全く不要というわけにもいきません。面積は最小限に抑えつつ、お子さんが使用しなくなったら間仕切りを撤去して寝室と一体的に使えるようなプランニング等、生涯通して無駄のないような計画としたいものですね。

 

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