明和の現場がいよいよ大詰め。畳を入れたり建具を吊ったり、昨日からいろいろ仕上がってきています。
そんななか完成したのがこちら。一見なんの変哲もない畳の部屋ですが、
畳をはずして、
床合板をはずして、
真ん中の脱着根太をはずして框をセットすれば、
掘りゴタツの出来上がり♪
この手の既製品もありますが、今回はテーブル以外すべて現場造作。テーブルはお施主さんからの支給品です。
畳は規格サイズの薄畳(ダイケン「ここち和座」)を使用、フタに使う畳も寸法が決まっていて加工も出来ないため・・・(言葉では旨く伝えられないのでカット!)。とにかく施工図の段階で考え抜いて、大工さんはここだけで3日掛かり。そのほかに框を塗装したり、内部にタイルカーペットを張ったり。かなりの手間は掛かりましたが世界で一つだけのオンリーワン掘りゴタツという事で♪
ちなみに、こたつを使わないなら立派な床下収納庫としても機能しますよ。
また、少し前にキッチンが入っていたのですが、ここでも現場造作が。ちなみにキッチンはLIXIL「リシェル」。セラミック天板の高級キッチン。
このセラミックの天板、10円玉でガリガリこすると10円玉の方が削れてしまうらしいです(以前ショールームで聞きました)。試してませんが(^^;
それはさておき、現場造作だったのはカップボードの天板。天板だけどうしてもイメージに合う物がラインナップに無いということで、設置後に寸法を採って、その天板だけ家具屋さんにメラミン化粧板で造ってもらったのでした。
そして現場造作の極めつけはこちら。
ただの飾りの面格子ではありません。こちらは「現場造作ビルトインエアコン」!
当初、壁ビルトイン用のエアコンで考えていましたが、部屋の広さ(約30帖)に対して容量が小さく一台では怪しい、普通の壁掛けならこの広さをカバー出来る物があるものの、勾配天井のお洒落な部屋に壁掛けは見た目が・・・という事で、ある意味苦肉でしたがこちらの造作に至りました。この格子の中に普通の壁掛けエアコンが入ります。もはや力業(^^;
なお、普通のエアコンを狭い空間に押し込むと、ショートサーキット(冷気が狭い空間の中だけで循環してしまい、エアコン自体は部屋が冷えたと勘違いして止まってしまう現象)が起こる可能性があります。そのため、吹き出し方向だけでなく、下部も冷気が抜けるようにしてやりました。
ちょっとした部品が足りず、まだ室内機が付いていませんが(^^;でも格子はビス留めの脱着式なので、入居後のメンテナンスや交換も出来るようになっています。大工さんがどのくらいやっていたか忘れましたが、これも手間の掛かる造作でした。でも部屋のアクセントにもなって良い感じです♪
掘りゴタツにしてもエアコン埋込にしても、結構な時間を掛けて考えて、現場でもかなり手間の掛かった造作でしたが、私としては全てが良い経験。「自分の思いついたものは必ず形に出来る」という自信に繋がります。これらの日々の積み重ねが大切なんですよね。あとは私の描いた通りに造ってくれる職人さんたちに感謝です。
ということで、建物完成はもうすぐ。来週から始まる外構も含め、最後まで丁寧な仕事でがんばっていきましょう。
コメントを投稿するにはログインしてください。