完成防音実験!

緑町の現場が完成しました!

吹込セルロースファイバー断熱を採用しUA値=0.37W/㎡・Kの高断熱性能の誇るこちらのお宅。気密的には不利と言われるセルロースファイバーですが、普段はやっていない気密施工も行った甲斐あり、昨日気密測定を行った結果、隙間相当係数C値=0.28㎠/㎡(公称としては四捨五入で0.3)の超気密性能をたたき出しました!第一種換気のほか、床下エアコンなど普段やらない仕様ばかりの現場でしたが、それらの機能も高気密あってこそ発揮されるもの。良い結果が出て良かった^_^

ちなみに、少し前にお見せした謎の鉄骨部材は吹抜内にレンジフードを吊るための下地なのでした。

こちらも初めて採用しましたが、循環式のダクトレスレンジフード(詳しい説明は省略!)。

その他完成写真は家具が入って引っ越しが落ち着いたら撮らせて頂く事になっていますのでお楽しみに♪

 

そして、何かと見せ場の多いこちらのお宅ですが、目玉は何と言ってもお施主さんの夢だったホームシアター!

プロジェクターやスピーカー等の専門機器は、このあと専門業者による別途工事となりますが、結構な音量で視聴するとのことで、気密断熱性能のほかにこの部屋の防音性能にも拘っていたのでした。

お客さんが見つけてきた静岡の防音材専門メーカーの部材を採用。防音性にもランクがあり、今回採用したのは「Dr-45」。簡単に言うと「室内の音が室外では45dB減衰する」という仕様です。それプラス、外壁はもちろん間仕切り壁、床下、天井裏にもセルロースファイバーを吹き込み、Dr-45以上の性能が出るハズ!だったワケですが実のところは・・・?

ということで事務所備品を持ち込んでDr-45完成防音実験!

ただ鳴らしたかっただけでしょ説もありますが(;^_^A

同じようなフレーズを弾いて、アプリを使って各部屋でちゃんと計測したんです。

まず20W Marshall Vol.フル10の室内は126dB!飛行機のジェットエンジンの近くにいるくらいの音量で、明らかに聴覚に異常を来たすレベル。

それが防音ドアの外側では69dBまで減衰(57dB減衰!)。

隣の部屋では64dB(62dB減衰!)。

階上の部屋では60dB(66dB減衰!)。

そして屋外の、シアター室の外壁付近では53dB(73dB減衰!)。

ちなみに50dBというのは「静かな事務所」レベルで、弊社事務所で計測するとやはり50dB前後を示します(換気扇の音や前面道路を走る車の音が聞こえる)。

吸音性のあるセルロースファイバー断熱を採用した事が功を奏し、部材性能以上の防音性を実現することが出来ました。お施主さんとしては近隣への騒音を心配されていたワケですが、さすがに120dBで映画は観ていられないハズなので、近隣への騒音は全く心配要らなそうです♪

ちなみに、実際どこまで減衰するか判らなかったので、私が実験したのは夜間でなく昼間ですので念のため^_^;

そんなこんなで、気密、断熱、防音と、目には見えない性能に拘りのあった現場でしたが、どれも勉強になりました。

ということで、高気密、高断熱、防音室もお任せください♪

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